1. バーテンダー佐々木のちょっと大人の酒談義VOL.1『MARTINI』について 3

ちょっと大人の酒談義


連載コラム「バーテンダー佐々木のちょっと大人の酒談義」


VOL.3 ビールって何?

 今回は、皆さん(日本人)にとって恐らく一番なじみの深いだろう"ビール"についてお話したいと思います。
皆さん"ビール"って何だか御存じですか?こんな事を書くと、知ってるよ!と怒鳴られてしまいそうですが、果たして本当に御存じでしょうか?

日本の酒税法によりますと、
「第3条第7号」ビールとはいかに掲げる酒類を言う。
(イ) 麦芽、ホップ、および水を原料として発行させたもの。
(ロ) 麦芽、ホップ、水および米その他の制令で定める物品を原料として、発酵させたもの。ただし、その原料中当該政令で定める物質の原料の合計が、麦芽の十分の五を超えないものに限る。
と、有ります。そして、実際は総量の66.7%以上が麦芽(麦を発芽させたもの)でなければ"ビール"と呼べず、50%迄は"ビール"と同じ税金です。

しかし、これはあくまでも『日本』の税金の為の法律で、世界的に見た"ビール"とは違います。日本よりずっと"ビール"の歴史の古い世界では、もっといろいろな種類のビールが有ります。苦いもの、甘いもの、辛いもの、酸っぱいもの、色についても金色、黒、茶色、白、赤と、様々です。これらは色々な原料を使い、色々な方法で作られたとても歴史の古い"ビール"達です。小麦を使ったり、さくらんぼや木いちごを入れたフルーツビア等歴史的に見れば、日本のビール等赤子も同然です。今迄、日本は一般的に、その世界に数有るビールの種類の中のたった1種類"ピルスナー"というタイプのビールだけが"ビール"と呼ばれて来ました(もちろん例外は有りますが)。

笑い話として、外国のお客様が、
「日本には何処に行っても同じビールが有るんだ。それは"とりあえずビール"っていうんだよ。」と、言ったとか言わないとか・・・。

それはともかく、皆さん!ぜひ、固定観念を払拭して、世界の様々な美味しい"ビール"を味わってみて下さい。これらは瓶の表示を見ると『発泡酒』と、書かれている事が有りますが、日本産の『発泡酒』とは、意味が違います。その"ビール"毎に様々な違ったシーンに対応出来る物が色々有りますので、お口に合うもの、合わないもの色々有るでしょうが、ぜひ、楽しんでみて下さい。

ところで、銘酒市川さんにはどんな"ビール"が、有るのでしょうか・・・(笑)?

*******************************************************
東京 八重洲口 国際観光会館2F エイボン 佐々木輝季氏 寄稿
エイボン http://www.kokusai-kanko.co.jp/fb/avon/
(写真左から2人目が佐々木さんです)
*******************************************************        

PAGE TOP