パパ料理のすすめ

日本で唯一の“パパ料理研究家”滝村雅晴氏の講演を聴いた。タイトル『オヤジの味が社会を変える』に興味をそそられたからだ。2009年にIT企業を辞め、一念発起で興した会社名が「株式会社ビストロパパ」。まあなんとも粋である。“男の料理”と“パパ料理”の違いは、自分の食べたいものを自分の都合で作る男の趣味料理に対し、お父さんが自分のためではなく家族のために作る日常的な家庭料理がパパ料理。お腹をすかせた子どもやママのためにパパがごはんを作ることで家族の笑顔が増え、絆も深まり社会も明るくなる。そんな社会を作りたいとがんばっている滝村氏の話を聴いているうちに自分も無性に料理がしたくなってきた。

今までに自分が作った料理はなんだろう?小学生の頃、『巨人の星』を見終えると無性に食べたくなって作った?「ボンカレー」(巨人の星のCMスポンサー)。中学生の時は土曜日のお昼ごとにインスタントラーメンを作った。お気に入りは「サッポロ一番」と「出前一丁」。高校時代はカップやきそば「ぺヤング」をこよなく愛した。

一人暮らしの大学時代、行きつけの東京・江古田の洋定食屋さん「ランチハウス」ではカウンター越しに料理の一部始終を見ることができた。あるときマスターに聞いてみた。「料理を美味しく作るコツは何?」マスターは即答で「良い調味料を使うことだよ。特に良いバターを使うことかな。」金言だった。見よう見マネで自分もいろいろ料理を作ってみた。ためしに良いバターでオムライスを作ってみたら、あまりに美味しくなったので驚いた。下宿の向かいが当時こちら静岡では見たことがないような最新のスーパーだったのは実にラッキーだった。そんなことを思い出しながら、ビストロパパこと滝村氏の生き方に感動。オレも一丁、パパ料理に挑戦してみようかな!

銘酒市川店主 市川祐一郎

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