VOL.2『MARTINI』について。 |
まず、前回でも述べました様にマティーニはとてもシンプルなカクテルですから、その作り方(というよりもその手順)により、同じ分量でもその味わいにとても大きな差が出てしまいます。 分量につきましてはハッキリいって飲む方の好み。これに尽きます。ただし、カクテルブックにはベルモット1/5が多いと思われますが、最近の傾向はとてもドライなので、殆どの店は1/10ぐらいになっていると思います。 あと、良くドライドライと言われますが、味にこだわる場合、レシピよりも、先ずは肝心なジンは何を使うのか?ここから始めなければいけません。一番良く使われるのはゴードン・ジンでしょうか?その他タンカレー、ビーフィーター、プリマス57°(これを使うととてもドライ)等、これは飲んでみて決めるしか有りません。 そして、製法ですが、ここでどうなるのが一番いけないのか。それは水っぽくなる。という事。とはいえ、氷を使ったステアで冷やすのですから、多少の氷は溶けます。これを必要最小限に押さえ、なおかつキリリと冷やし、混ぜ合わせなければいけません。 そこで、 ・グラスを冷やす。 ・ミキシング・グラスに氷を一杯に入れ、水で満たす。 ・そのままミキシング・グラスが良く冷える迄ステアする。 ここで氷についた霜も洗い流します。 ・ストレイナーを使い、良く水切りをする。 ・先にベルモットを注ぐ。 (ジンはアルコールが高いので、すぐに氷が溶けます) ※ここで、ベルモットを一度すてると、リンススタイル ・適量の良く冷えたジンを注いでステアする。 (注ぐジンが良く冷えていれば、ステアの回数は最小限ですみます。) ・素早くグラスに注ぐ。 ・予め用意しておいたオリーブを飾り、レモンピールを斜め45°、15・以上離れたところから絞りかける。(余計な油分が入らない様に。) 以上で出来上がりです。もちろん、オリーブ、レモンピール等、全てにおいて、好みが優先しますが、とにかく、スピードが命です。 ジェームス・ボンドは「シェイクで。」と、言い。マリリンモンローは「砂糖を入れて。」と、言いました。ある程度なれてしまえば、もうそれからは自由です。その場、そのシチュエーションによって様々なアレンジをしてかまいません。 少量のオレンジビターやマラスキーノを加える人もいます。(ちなみにアメリカではウオツカが主流です。家で、寛いでゆっくり飲むならロックもお勧めです。カクテルは「マティーニ」に限らず、その場を華やかにする一つのコミュニケー ションツールです。硬く考えず、その場その場で自由に楽しんで下さい。 ******************************************************* 東京 八重洲口 国際観光会館2F エイボン 佐々木輝季氏 寄稿 エイボン http://www.kokusai-kanko.co.jp/fb/avon/ (写真左から2人目が佐々木さんです) ******************************************************* |
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